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「自・互・公」エレメントと領域を組みあわせる
前々回のアストロラーベの座談会で、石塚さんから「自・互・公」についてのお話がありましたが、
昔のラーベのブログに、石塚さんが書いた記事があるそうなので、こちらにアップします。
エレメントと領域を組みあわせる by.石塚
エレメントの特徴は要素に分けて詳しく分析しました。そんなエレメントの特徴に「領域」の特徴を掛けあわせると、12サインのそれぞれの特徴を整理して考えやすくなります。「領域」というのは12サインを牡羊座から順番に4つずつまとめ、3つのグループにする分け方です。3つを一文字ずつ「自、互、公」と名付けるとイメージしやすいかもしれません。「自」にあたる最初の領域は、牡羊座(火)、牡牛座(地)、双子座(風)、蟹座(水)で、エレメントのテーマを自分自身の内面を把握したり価値観を確立することへと方向づけていきます。「互」にあたる2番目の領域は、獅子座(火)、乙女座(地)、天秤座(風)、蠍座(水)で、エレメントのテーマを他人や具体的な対象との交流へと方向づけます。「公」にあたる3番目の領域は、射手座(火)、山羊座(地)、水瓶座(風)、魚座(水)で、エレメントのテーマを具体的な場面から離れ、公の一般論的な次元で働かせようとします。このように、エレメントと自互公の領域に分けて整理するとサインのテーマを解釈しやすくなります。
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エレメントと領域を組みあわせる
エレメントの特徴は要素に分けて詳しく分析しました。そんなエレメントの特徴に「領域」の特徴を掛けあわせると、12サインのそれぞれの特徴を整理して考えやすくなります。「領域」というのは12サインを牡羊座から順番に4つずつまとめ、3つのグループにする分け方です。3つを一文字ずつ「自、互、公」と名付けるとイメージしやすいかもしれません。「自」にあたる最初の領域は、牡羊座(火)、牡牛座(地)、双子座(風)、蟹座(水)で、エレメントのテーマを自分自身の内面を把握したり価値観を確立することへと方向づけていきます。「互」にあたる2番目の領域は、獅子座(火)、乙女座(地)、天秤座(風)、蠍座(水)で、エレメントのテーマを他人や具体的な対象との交流へと方向づけます。「公」にあたる3番目の領域は、射手座(火)、山羊座(地)、水瓶座(風)、魚座(水)で、エレメントのテーマを具体的な場面から離れ、公の一般論的な次元で働かせようとします。このように、エレメントと自互公の領域に分けて整理するとサインのテーマを解釈しやすくなります。
領域は円の3分割という視点から意味ができており、エレメントと同様「三角形は個々の性質的な側面を強調する」という原理に関連しています。三角形により分割されたそれぞれの領域を、円を全体性の理解していく過程だと考えれば、それぞれには(1).気付きと始まり=自、(2).反応や感触の消化=互、(3).応用や客観的な理解=公というニュアンスがでてくるでしょう。
自:自分の内面へ向かう方向
自の領域は、自分の内面へ注目が向きます。それぞれのエレメントの働きを自分自身で認識し、使いこなしていきます。もっとも、サイン自体自分や他人の区別なく一般的に通じる概念を表しますので、ここで重要なのは「個々の要素を充実させる」とか「個人個人の内面の動機を重要視する」という方向性です。例えば、自の領域の牡羊座が7ハウスカスプにあるチャートを思い浮かべてください。この場合、一見相手が「自分のやりたいことをやろう」と働きかけてくるように感じられるかもしれません。このように「自」の領域で自分自身や個々の要素を意識することは、少し大きな視点では全体性の理解のとっかかりになるのです。このような理解は火、地、風、水に対応する4つの段階で進んでいきますが、段階を追って成長していく様子は「起承転結」をイメージしてもよいかもしれません。例えば、自の領域では個々の要素の性質を自覚する部分ですがその転の段階である双子座では個々の要素はさらに細かくいろいろな要素に分けられることに気がついたり、要素の違いやバリエーションの可能性を探求するかもしれませんね。この領域での課題はこれらのバリエーションの認識から自分らしい存在のしかたを見つけること(最初のスクエア)かもしれませんね。
エレメントの特徴とこのような視点を組み合わせてそれぞれのサインのイメージを確認してみましょう。「自ら新たな展開を創り出そうとする」火のエレメントが自分の方向を向くと、「ひらめきや思いつきを自分で行動に移してみる」牡羊座のテーマになります。「触って確かめられる確実な結果を求める」地のエレメントが自分の方向へ向くと、「ありのままの自然な結果の積み重ねを重視し、個人的な豊かさや安全な環境を確立する」牡牛座のテーマになります。「変化を追跡し法則を理解/利用しようとする」風のエレメントが自分の方向へ向くと、「自分の身の周りのことを理解し、言葉や知識を利用する」双子座のテーマになります。「感情の交流を重視し、体験の積み重ねを振り返り、一体感を感じる」水のエレメントが自分の方向へ向くと、「自分のルーツを知り、家族や身内との気持ちの交流を活発化し、安心感を
確立する」蟹座のテーマになります。
互:具体的な対象と関り、反応を起こしたり、交流する方向
自の領域は直感的なひらめきのようなものにより自己を定義しようとしますが、本当の意味でしっかり意識化するためには自分とまったく異なるものと比較し明確化する必要があります。つまり、互の領域では、自の領域で定義した自分とは異なるものに対して働きかけ、その相互作用を通して自分の定義をさらに明確にし、独特な特徴を発揮し、効果を得ることが目標になります。働きかけること(互の領域のテーマ)に関する実感が得られてくると(起承転結の承の段階)、いろいろな相互関係や効果の得方があるということに気がついてきます(転)。他人のやり方や立場に興味が向き、様々な相互関係を体験することを通し、社会的な価値観が洗練され、他人と協力することができるようになります。このオポジションにあたる天秤座のテーマは、この領域の重要なポイントになっているのでしょうね。
では、エレメントの特徴とこのような視点を組み合わせてそれぞれのサインのイメージを確認してみましょう。「自ら新たな展開を創り出そうとする」火のエレメントが互いの交流の方向へ向くと、「独特な創造力で他人や環境に影響を与えようとする」獅子座のテーマになります。「触って確かめられる確実な結果を求める」地のエレメントが互いの交流の方向へ向くと、「具体的な作業を完璧にこなし、現場や他者の役に立とうとする」乙女座のテーマになります。「変化を追跡し法則を理解/利用しようとする」風のエレメントが互いの交流の方向へ向くと、「美的なセンスで人々を魅きつけ、他人との協力関係をつくり、平和で充実した活動を実現しようとする」天秤座のテーマになります。「感情の交流を重視し、体験の積み重ねを振り返り、一体感を感じる」水のエレメントが互いの交流の方向へ向くと、「背後に働く原理や相手の動機、体験の積み重ねのパターンを理解し、同調/コントロールし、共同作業の効果を互いに実感しようとする」蠍座のテーマになります。
公:体験を一般化し、概念化し、集団全体を把握、管理する方向
公の領域は自や互とは異なり、具体的な個々の対象を扱わなくなります。一つ一つの対象から離れ、距離を置き、集団全体に注意を向けるようになります。個々の微妙な違いを無視し、全体に共通すること、総じて言えることを重視し、概念化したり、集団全体の利益を重要視するようになります。さて、世の中はある一つの集団で成り立っているわけではありません。一つの集団はより大きな集団の一部であり、その大きな集団も更に大きな構造の一部になっています。この領域の転や結にあたる風や水では、構造の上層部にはいろいろな組織や集団のある構造が続いており、自分はそんな構造の一部だという理解につながっていく側面もあります。また、そのような「入れ子」構造への理解や認識は、外側へ向かった視点から自分自身の内側へ向かう視点へと注目の焦点を変化させるのかもしれません(進化の順番で進めば公の領域の次は自の領域へと戻ります)。
自や互と同様、エレメントの特徴とこのような視点を組み合わせてそれぞれのサインのイメージを確認してみましょう。「自ら新たな展開を創り出そうとする」火のエレメントが組織の全体性や一般概念化の方向へ向くと、「世の中の全体像を把握し、よりよい社会をもたらそうとする」射手座のテーマになります。「触って確かめられる確実な結果を求める」地のエレメントが組織の全体性や一般概念化の方向へ向くと、「集団の中で必要な役割を果たし、組織全体の実質的な機能を管理しようとする」山羊座のテーマになります。「変化を追跡し法則を理解/利用しようとする」風のエレメントが組織の全体性や一般概念化の方向へ向くと、「広い人脈や情報網を意識しながら固定観念的な社会のあり方を常に振り返り、理想の組織のあり方を見つけようとする」水瓶座のテーマになります。「感情の交流を重視し、体験の積み重ねを振り返り、一体感を感じる」水のエレメントが組織の全体性や一般概念化の方向へ向くと、「周囲の様々な感情の動きに敏感になり、世の中に一般的な心のあり方を理解し、全体のあり様に関わろう(全体性をとりもどす癒しや自己内面の統合など)とする」魚座のテーマになります。
サインの支配星の並び方
サインの支配星は(とくに古代に確立された部分)、この領域の概念にとてもよく通じています。自や互の領域は個々の具体的なテーマに関わりますが、この領域に含まれるそれぞれのサインの支配星は個々の具体的なテーマを扱う「個人天体」です。古代の人々は太陽と月以外の惑星には2つずつのサインを割り当てました。個人天体の火星金星水星は2つずつのサインに割り当てられていますが、自の領域と互の領域それぞれひとつずつ担当しています。また、土星や木星は社会天体ですが、それらの働きに見合った公の領域のサインに割り当てられています。土星より遠方で新たに発見された天王星と海王星は公の領域のサインに関連づけられていますが、冥王星が公の領域に入る手前の蠍座に結び付けられているのは興味深いことですね。
オリジナル記事:2006.06.10
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西洋占星術に関する情報交換や交流を目的に、定期的な座談会などを中心に活動してきました。
2012年7月より、活動再開中。